麦茶を自宅で作って数日たつと腐っているかも?!と心配になることありませんか?
私は、味に酸味があるかな?と思いながらも常温保存していた麦茶を飲んで腹痛を起こしたことがあります。
家庭でよく飲まれる身近な飲み物の麦茶ですが、実は腐りやすい特徴があります。
ここでは、麦茶が腐るとどうなるかを紹介したいと思います。
腐らないようにする保存方法や、保存期間のポイントが分かれば、安心して最後まで美味しく飲めます。
参考にしてみてくださいね。
記事作成:管理栄養士 Simo
麦茶は腐るとどうなる?
・味は、酸っぱくなります。
・においは、異臭がしてきます。
・見かけは、トロッとしてきます。
・さらに腐ってくると白い物が浮いてきます。
口に入れて確認はちょっと嫌、子供に飲ませるのに心配という方は、確認の順番通りにしてみるといいですよ。
<確認の順番>
1.白い物が浮いていないか確認する。
2.コップに注いだ時に、トロッとしていないか確認する。
3.においを嗅いで、異臭がしないか確認する。
4.少し口に入れて、酸っぱくないか確認する。
「3」までに気が付けば、口に入れることなく確認できますよ。
もし、少し飲んだ時に酸っぱく感じたら、飲み込まずに口から出してください。
麦茶の常温保存はヤバい?
麦茶の常温保存は1日以内に!
ただし、夏場など暑い時期はやめましょう。
基本的に麦茶の常温保存はおすすめしません。
麦茶は非常に腐りやすい飲み物です。
えー!よく飲むのに困る!という方もおられるでしょう。
特に麦茶はカフェインが少ないので妊婦さんや小さいお子さんがおられる方は良く飲むと思います。
なぜ腐りやすいのかというと、麦茶には緑茶、ほうじ茶などと違いカテキンが少ないこと、大麦を原料にしているため、デンプンがあることが影響しています。
カテキンには、抗アレルギー効果、虫歯・口臭予防、腸内環境改善、抗がん作用、殺菌作用があります。
この中の殺菌作用により緑茶、ほうじ茶などは麦茶と比べると菌が増えないようにできるので腐りにくいです。
デンプン(糖質)は麦茶100gあたりに0.3g、緑茶はほとんどなし、ほうじ茶100gあたりに0.1gとわずかながら麦茶には含まれています。
菌類はデンプンを餌にしているため、餌の多い環境に麦茶はあります。
つまり、麦茶は菌類を殺菌する効果がなく、餌になるデンプンがあるため腐りやすいです。
簡単に下の表にまとめました。
腐りやすさ | カテキン | カフェイン | |
麦茶 | 腐りやすい | なし | なし |
緑茶 | 腐りにくい | あり | あり |
ほうじ茶 | 腐りにくい | あり | なし |
妊婦さんや小さいお子さんがおられる方は、ほうじ茶を選択肢にいれてもいいですね。
麦茶の正しい保存方法と保存期間は?
保存期間は水出しは2日、煮出しは3日です。
麦茶の作り方は水出し、煮出しの2種類の方法がありますね。
最後まで美味しく飲むためには冷蔵保管がおすすめです。
保存方法 | 保存期間 | |
水出し麦茶 | 冷蔵保管 | 2日 |
煮出し麦茶 | 冷蔵保管 | 3日 |
これは手作りの麦茶の目安です。
市販の紙パック麦茶、ペットボトル麦茶は保存料が入っているので、手作り麦茶より腐りにくいです。
ただし、夏場の外や直接口を付けた場合は、その日のうちに飲み切ることをおすすめします。
麦茶は雑菌が増えやすく、腐りやすいとお話ししました。
この保存期間でも雑菌を増やすことをしてしまうと保存期間より早く腐ってしまいます。
反対に雑菌を増やさない方法を取ると安心できます。
菌を増やさないポイント
・保存容器は熱湯消毒できるようにガラス製を選び、熱湯消毒します。
大きな鍋でぐつぐつと煮るのが一番ですが、夏の暑い時期にするのは部屋が暑くなって大変です。ポットで湯を沸かし、まわしかけるだけでも殺菌できますので、してみてください。
・麦茶のパックは手で取らず、菜箸で取ります。
麦茶のパックを素手で取るだけでも菌が付着します。菜箸でとってください。
・煮出しの場合は、煮出し後に粗熱を早く取ります。
粗熱が取れるまでに菌が繁殖します。
ボールに水や冷水を入れ、保存容器を外から冷やし、すぐに冷蔵庫に入れてください。
・水出し、煮出しの場合も麦茶ができた時点で、パックを菜箸で取ります。
パックが入ったままだと菌が繁殖するので、取り出してください。
・飲むときは口を直接つけずに、コップに取り分けます。
唾液が付き、菌が繁殖します。面倒くさがらずにコップに取り分けてください。
・冷蔵庫から1度取り出したら、常温で置いておかずにすぐに冷蔵庫に入れます。
夏場は冷蔵庫の物を取り出すと水滴が出てくるように温度の変化が起きやすいので、腐りやすくなります。コップに入れたらすぐに冷蔵庫に入れてください。
水筒には注意して!
水筒に入れて持ち出す場合は、どうするか心配になると思います。
一度使ったペットボトル洗って水筒代わりにしている方は注意です!
ペットボトルは熱湯消毒できません。
持ち歩いている間は常温の状態になっているため腐りやすい状態になっています。
ぜひ、保冷機能の付いた水筒を使ってください。
まとめ
暑くなるとよく飲まれる麦茶ですが腐りやすい!
麦茶が腐ると酸っぱく、異臭がし、トロッとしてきます。さらに腐ってくると白い物が浮いてきます。
麦茶には殺菌作用のあるカテキンがなく、菌の餌になるデンプンが含まれているため腐りやすいです。
最後まで美味しく飲むためには冷蔵保管がおすすめです。
保存期間は水出しは2日、煮出しは3日を目安にします。
菌が増えない工夫として、ガラス製の保存容器を熱湯殺菌すること、パックは菜箸でとること、粗熱はすぐに取ること、直接保存容器に口をつけないことなどを気を付けたいですね。
記事作成:管理栄養士 Simo
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