牛乳は毎日飲むので、買い物のたびに買うという方も多いのではないでしょうか。
買い物してから他の用事をしていると、何時間も牛乳を冷蔵庫に入れることができず常温の時間が長くなってしまうことがあります。
また、コップに入れて一晩放置してしまったけれど、飲んでも大丈夫かな?と心配になることもあります。私は、バタバタしていて飲み忘れることが結構あるんですよね;;
そこで、今回は、
・牛乳は常温保存は何時間ぐらい可能か?(未開封・開封済み)
・ロングライフ牛乳(常温保存可能品)って何?
についてご紹介していきます。
常温保存の目安の時間さえ分かれば、安心して牛乳を飲むことができますね。
記事作成:管理栄養士 Simo
牛乳の常温は何時間ぐらい放置しても大丈夫?
牛乳を買い物して、冷蔵庫にすぐに入れることが出来ず常温の時間が長くなってしまうと品質が大丈夫なのか心配になることがありますよね。買い物ついでに、アレコレ用事をしているとあっという間に時間が経ってしまいます。
また、コップ入れた牛乳を朝飲みそびれて昼まで放置してしまったりと、開封済みの牛乳を何時間も常温に置いてしまう場合もあります。
飲んでも良いのか・・・飲んだら危険なのか・・・それが分からない!んですよね。
それでは、牛乳が常温で何時間ぐらい放置しても可能なのか、未開封・開封済みに分けてご紹介していきます。
未開封
未開封の牛乳:常温で半日保存が可能(ただし、30℃以上の真夏日以外の日で)
牛乳の常温保存が可能な時間が思ったよりも長くて、買い物してすぐに冷蔵庫に入れることが出来なくても大丈夫なのです。
牛乳の未開封であれば、30℃以上の真夏日以外の日であれば、常温で半日保存ができます。
半日常温保存できるのは、超高温殺菌法で殺菌した牛乳が当てはまります。牛乳のパックに超高温殺菌(UHT)の記載がありますので確認してみて下さいね。
販売している牛乳の9割はこの超高温殺菌の牛乳なので、記載まで見ない!という人でも安心です。
未開封で常温で半日保存ができるといっても家であれば冷蔵庫での保管をおすすめします。
これはスーパーから家に帰宅までの時間に牛乳が腐ってしまわないか心配になる方や買った後に冷蔵庫に仕舞い忘れて心配になった方のための目安と思って下さいね。基本は10℃以下の要冷蔵商品です。
スーパーから家に帰宅中に、友達と立ち話した時や子供が公園に寄り道したがり公園に数時間居た時も真夏日でなければ、帰宅後に冷蔵庫に牛乳を入れれば、腐ることはないです。
真夏日のような暑い日に長時間外にいることはないと思いますので、立ち話ができたり遊んだりできるような温度の時は問題ないですよ。
ただし、車の方は注意して下さい!
牛乳を買った後に寄り道してエンジンを切り、クーラーの効いてない締め切った車内は猛暑並みに暑くなります。そこに牛乳を置いておくと傷みます。
そんな時は牛乳も一緒に寄り道先に連れて行くのも良いですね。重いので困るデメリットはありますが、傷むのは予防できます。
開封済み
開封済みの牛乳は、はっきりどれくらいは飲んでもセーフと言えません。
開封後は賞味期限以内で冷蔵庫保存していても3日程度で飲むのが良いと言われるほど菌が繁殖します。
開封済みの牛乳が開封後何日目なのか、その日の気温が何℃なのか、牛乳パックの開封口が開いたままなのかで菌の繁殖が大きく変わるからです。
「じゃあ、ちょっとでも放置していたら捨てるの?もったいない!」と思いますよね。
開封済みの牛乳は朝食に牛乳を出して、コップに入れた後、うっかり冷蔵庫にしまい忘れて台所においたままの時やコップに入れたまま飲み忘れていたなんてことがありますよね。
コップに入れて口を付けてしまったものは、口からの菌も繁殖するので、少量ですし、捨てた方が安心です。
ただ、パックの牛乳は量が多く、捨てるのはもったいないですよね。
その時は、まずは透明なコップに入れて、牛乳が腐っていないか確認して下さい。
黄色になっていたり、分離していたり、酸っぱいニオイがしたり、苦み、酸味を感じたら腐っていると思って下さいね。
牛乳が腐るかの見分け方はニオイ・見た目!賞味期限切れのアウトは?
基本的には、牛乳はすぐに冷蔵庫に入れるのが理想です。特に開封後に常温放置したものは飲まない方が安心ですね。
傷んだ牛乳を飲むとどうなるのか?
もちろん、お腹を壊します!!もったいないのとお腹痛いのだったら、もったいないの選んだ方が良いですよね?!
ということで、常温保存して危険そうなのは、迷わずに捨ててくださいね。
ロングライフ牛乳(常温保存可能品)って何?
<ロングライフ牛乳>
・ロングライフ殺菌法によって殺菌された牛乳
・常温で約2か月の保存が可能
・牛乳の殺菌法の違いだけで、栄養は普通の牛乳と変わらない
ロングライフ牛乳はロングライフ殺菌法によって殺菌され、常温で約2か月の保存が可能になっているものです。
ただし、開封した後は外部の細菌にさらされるので、2~3日以内に飲む必要は、他の牛乳と同じです。
牛乳は搾乳された牛の乳を殺菌処理して飲みやすくしたものです。
牛乳の殺菌方法は低温長時間殺菌法、高温短時間殺菌法、超高温殺菌法、ロングライフ殺菌法の主に4種類があります。
低温殺菌は100℃以下で加熱する殺菌処理で、特に病原菌の殺菌のみを目的として行われてます。
高温殺菌は100℃以上で加熱する殺菌処理で、微生物の完全殺菌を目的として行われています。
日本でよく使われている殺菌法は120℃で2秒間殺菌する超高温殺菌法です。
ロングライフ牛乳は近年広まりつつある超高温殺菌法の1つであるロングライフ殺菌法で殺菌したものです。
これは85℃で6分間予備加熱してあり、140℃で2秒間殺菌しています。140℃と殺菌法の中では一番高温です。
栄養成分やカロリーなどは、殺菌方法が違うだけのため、ロングライフ牛乳も超高温殺菌の牛乳と同じです。
私は超高温殺菌の牛乳との味の違いは分かりませんでした。
価格は超高温殺菌の牛乳より高いですし、ロングライフ牛乳は少数なので、売り場で探すのが大変ですよ。
まとめ
<牛乳の常温は何時間ぐらい放置可能か>
未開封:常温でも半日は放置しても傷まない(真夏日以上の気温以外)
開封済み:常温放置は基本的には捨てた方が安心
<ロングライフ牛乳とは?>
・賞味期限や常温放置を気にしないで良い
・常温で約2か月保存できる
・栄養は普通の牛乳と変わらない
牛乳は未開封・開封済みで常温保存可能な時間は大きく変わります。どうしても、1日中冷蔵庫に入れることが出来ないけれど、牛乳を買いたいというときは、ロングライフ牛乳という手もありますよ。
記事作成:管理栄養士 Simo
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