じゃがいもは水分を多く含みますが、寒さに強く、保存方法が良ければ、品質があまり変わらないため、昔から保存食として食べられていました。
災害が多くなってきた現代でも常備野菜として家庭で必ずおいてある野菜ですね。
でも、常備野菜として置いていたら、芽が出ていたことがありませんか?
芽が出ていると食べられるのか、毒があるって本当なのか心配になりますね。
ここでは、芽が出たじゃがいもを食べられるようにする方法や本当に毒があるのか、芽が出ない保存方法について紹介します。
芽が出たじゃがいもを減らしたい方は参考にして下さいね。
記事作成:管理栄養士 SIMO
目次
芽が出たじゃがいもは食べられるか?処理の方法は?
芽が出たじゃがいもは適切な処理をすれば、食べられます。
適切な処理をすれば食べられるので、処理の方法を紹介します。
- 芽の部分を取り除くだけです。
ピーラーの横についている部分でくりぬいたり、包丁の持ち手側の刃でくりぬきます。もったいないという気持ちは無くし、しっかりとくりぬきます。くりぬいた後は大きな穴が開いている状態になります。
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時間に余裕があれば、皮を剥いて、芽を取り除いたじゃがいもを水にさらすとより安全に食べられます。
下処理として水にさらすのもおすすめです。
食べる大きさに切ってから水にさらすと、切り口のデンプンと一緒にアク成分も抜けるため、じゃがいもが茶色に変色するのを防げます。
さらに味が浸み込みやすく、口当たりがさらっとなります。
芽が出たじゃがいもに毒があるって本当?
芽が出たじゃがいもには毒があるのは本当です。
じゃがいもの毒の種類は?
じゃがいもの芽には毒性のあるソラニンとチャコニンが多く含まれています。
芽100gあたりに10mg程度のソラニンとチャコニンが含まれています。
芽を100gも食べることはないと思いますが、ソラニンとチャコニンを多く摂ると食中毒の症状が現れるため注意が必要です。
じゃがいもの毒の症状は?
症状としては吐く、お腹を壊し、下痢になる、言葉が上手く話せない、目が見えにくくなる、痙攣を起こす、ひどい時は意識を失うなどがあります。
毒の症状は身体が小さいと少量でも発症しやすいため、小さい子供が居られる方は要注意です。
芽が出にくいじゃがいもの保存方法は?
じゃがいもは、風通しの良く、涼しく、光の当たらない場所で保存します。
芽が出るのはじゃがいもが子孫を残そうとするためです。
じゃがいもは植物でいう茎の部分になるため、芽が出てきます。
収穫後数か月は休眠期間と言われる活動停止の状態になり、子孫を残そうとしないため、芽が出ません。
スーパーのじゃがいもは収穫された時期が分からないため、特売のじゃがいもを買った時に1週間程度で芽が出た!なんてことが起きます。
じゃがいもの正しい保存方法は?
- 風通しを良くするために買ってきたビニール袋から取り出します。
袋に入ったままでは風が通らないため、暑くなると温度と湿度が高くなり、芽が出やすくなります。 - 風通しを良くしつつ光が当たらない新聞紙、布巾、キッチンペーパーを利用して光を当てないようにします。
光が当たると植物であるじゃがいもは光に向かって芽が伸びていきます。
くしゃくしゃにした新聞紙で軽く包む程度を目安にして下さい。
新聞を取ってない人は木のかごに入れて、布巾を上からかけて下さい。
木のかごもない人は、キッチンペーパーをくしゃくしゃにして軽く包んで下さい。 - 冷蔵庫もしくは家の中で涼しい場所で保存をします。
暑い季節は冷蔵庫、涼しい季節は家の中の涼しい場所がおすすめです。
じゃがいもの最適温度は0.5~3℃と非常に冷たい環境で、この温度の範囲内では芽が出にくく、じゃがいもの水分が減りにくく、鮮度が保たれます。
ただし、デンプンがショ糖などの甘味に変わってくるため、味に変化が出てしまいます。
このため、通常は0~8℃で保存されます。この温度を保つには冷蔵庫が最適になりますが、冷蔵庫で保存するとじゃがいもの水分が減ってしまい、しわしわになり芽がでないものの鮮度が落ちます。
冷蔵庫で保存する場合には、しわしわにならないように水分が減らないように新聞紙やキッチンペーパーで包んでビニール袋に入れます。
芽が出たじゃがいものまとめ
- 芽が出たじゃがいもは適切な処理をすれば、食べられる。
- じゃがいもの芽には毒性のあるソラニンとチャコニンが多く含まれている。
- ジャガイモの保存方法:新聞紙やキッチンペーパーで軽く包んでビニール袋に入れ、涼しい場所や冷蔵庫で保存する。
じゃがいもを適切な方法で保存して芽が出ないように気を付けてくださいね。それでも芽が出てしまった時は、しっかりと芽を取り除けば食べることが出来ます。
記事作成:管理栄養士 SIMO
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