毎年、テレビで熱中症で病院に搬送されたとニュースになりますね。
暑い夏は熱中症と夏バテとの戦いです。
夏には麦茶を毎日のように飲むけれど、熱中症対策、夏バテ防止に効果があるのか気になりますよね。
塩タブレットやOS-1などの経口補水液なども注目されていますが、塩分補給をするために麦茶に塩入りではダメなのかなと思ったりします。
それでは今回は、
・麦茶に塩を入れると夏バテ防止・熱中症対策になるか
・麦茶に入れる塩の量はどれぐらいが良いのか
・管理栄養士直伝の夏バテ防止の食べ物の紹介!
についてご紹介しますので、今年の夏は夏バテ知らずになって下さいね。
記事作成:管理栄養士 Simo
目次
麦茶に塩を入れるのは熱中症対策、夏バテ防止になる?
・麦茶の香りが血液サラサラにする!
・麦茶は身体を冷やす効果がある!
・麦茶に塩や砂糖を入れるのも熱中症対策、夏バテ防止に効果あり!
麦茶は暑い夏に飲むと美味しいですよね。私も毎日のように飲みますが、熱中症対策や夏バテ防止に効果があるので嬉しいですね。
それでは、麦茶が熱中症対策・夏バテ防止になるのか、麦茶に塩を入れると良いのかについて詳しくご説明していきますね。
麦茶は熱中症対策・夏バテ防止になる?
麦茶は、熱中症対策、夏バテ防止に効果があります。
しかし、このような感じでカロリーもなければ、栄養もないのです。
麦茶100mlあたりの 栄養成分 |
麦茶50gをお湯1500mlで 沸騰後5分放置した場合 |
カロリー | 1kcal |
炭水化物 | 0.3g |
ナトリウム | 1mg |
カリウム | 6mg |
カルシウム | 2mg |
リン | 1mg |
亜鉛 | 0.1mg |
では、なぜ麦茶が熱中症対策、夏バテ防止に効果があるかと言うと、それは麦茶の香りと体を冷やす効果です!
麦茶を沸かしているときに大麦の炒った香りが一番分かりやすいですよね。その大麦の香りの成分に血液をサラサラにする効果があるためです。
他のお茶でも血液がサラサラになるって聞いたことあるけど?と思われる方もおられますよね。
お茶の成分として、カテキン、ポリフェノールが含まれるものも血液をサラサラにしてくれます。
水よりお茶を飲む方が血液をサラサラにしてくれて、熱中症対策になるのが分かりますね。
血液がサラサラになると、なぜ熱中症対策になるのかというと体の水分が減ると血液はドロドロになります。
血液がドロドロになると全身にうまく血液が運べなくなり、頭がぼーっとしてフラフラになり、筋肉がけいれんします。
このため、こまめに水分補給するのが大切になってきます。
ただ水分補給をするよりも血液サラサラ効果と体を冷やす効果のある麦茶を飲むとより効果がでるというわけです。
そして緑茶などのようにカフェインが麦茶には入っていませんので、寝る前や子供も安心して飲めますね。
麦茶に塩を入れると熱中症対策・夏バテ防止になる?
さらに麦茶を熱中症対策、夏バテ防止の効果をパワーアップさせるには、塩、砂糖を入れるのをおすすめします。
熱中症になったことがありますか?
病院に搬送された場合、何をするかというと点滴をします。体の水分を点滴で強制的に早く増やすためです。
熱中症は体の水分が減り、体の熱が上がってしまっている状態のため、早く水分を補給しないといけません。
この点滴の中身と同じ成分を口から飲めば、予防できますね。
麦茶をただ飲むだけでも良いのですが、汗をかくと体の水だけでなく、ナトリウムなどの成分も一緒になくなってしまいます。
このため、点滴の中身はただの水だけでなく、ナトリウムなどが含まれ、さらに体に吸収されやすいものになっています。
麦茶に塩、砂糖を入れるのが体に水分を早く補給するのによいです。
最近よく見かける熱中症対策の塩飴も塩と糖分でできていることからも分かりますよね。
ただ、麦茶に砂糖を入れるのは嫌という人は、塩を入れるだけでも麦茶だけで飲むよりは吸収されやすいですよ。
熱中症対策のために、塩を入れた生茶も製品化されていますしね。
麦茶に入れる塩の分量はどれぐらい?
麦茶に入れる塩の分量のおすすめは、3g(小さじ1/2)
最近はテレビでOS-1という飲む点滴と言われる商品が紹介されています。
このOS-1は飲む点滴というほど口から飲んでも体に吸収されやすい成分が含まれています。
ただ、このOS-1意外とお値段が高い!
実は家でも簡単に作れるので紹介しますね。
<飲む点滴の作り方>
水(麦茶) 1000ml(一度沸騰させても水道水でもよいです)
砂糖 40g(大さじ4+1/2)
塩 3g(小さじ1/2)
ペットボトルに水を入れ、砂糖、塩を入れて蓋をしめて振るだけです。
水では味気ないので、オレンジ果汁、レモン果汁などを入れてサッパリさせるのも良いです。
果汁によってカリウムも追加できます。
味気ないので、水を麦茶に変えると香り成分の血液サラサラ効果も追加できますし、味気なさも解消できます。
この分量が体に水分と塩分を吸収させるのに、ちょうど良い量なのです。
このため、麦茶に塩だけ入れる場合も3g入れて下さい。
ただ、材料を見て分かるように、あまり美味しくはありません。
ここがポイントになります。特に作り立てを味見で飲んだ時に塩っぽくて美味しくない時は身体の水は不足していません。
走って汗をかいた時に飲むと塩味を感じずに美味しく飲めます。つまり体が水だけでなく、塩分も減っているためです。
美味しく飲めた時は、ゆっくりとしっかりと飲んで下さい。
熱中症の危険がせまっているかが分かる目安にするのも便利です。
ほかにもある!夏バテ対策!!コレを食べての乗り切ろう!
夏バテ対策の栄養素と言えば、ビタミンB1とビタミンCです。
どちらも体に蓄えられない栄養素なので不足させないように毎日食べて夏バテを乗り切りましょう。
ビタミンB1が多い夏に食べやすい食べ物は?
・豚肉・うなぎ・生そば・お米・枝豆
ビタミンCが多い夏に食べやすい食べ物は?
・パプリカ・ブロッコリー・カボチャ・みかん・レモン
夏バテ対策に効果を出すなら体を冷やす効果のある食べ物を食べることです。
体を冷やす効果がある物は、夏が旬の食べ物や暑い地域で育つ食べ物です。
夏が旬の食べ物は?
・カボチャ・なす・ズッキーニ・トマト・キュウリ・大麦
つまり夏野菜と言われるものです。
そして麦茶に使われる大麦も夏が旬のため、身体を冷やす効果があります。
暑い地域で育つ食べ物は?
・バナナ・パイナップル・コーヒー・カレー粉・チョコレート
暑い夏の献立は?
・豚肉の夏野菜カレー+夏野菜のサラダ
・冷しゃぶ+夏野菜の付け合わせ+ご飯
が夏バテ対策におすすめですよ。
夏野菜カレーは、じゃがいもの代わりにカボチャ、なす、ピーマンなどがおすすめです。
まとめ
<麦茶は熱中症対策・夏バテ防止なる!>
・麦茶の香りが血液サラサラにする!
・麦茶は身体を冷やす効果がある!
・麦茶に塩や砂糖を入れるのも熱中症対策、夏バテ防止に効果あり!
<麦茶に塩を入れる場合、塩の分量は?>
麦茶1リットル+塩3g
麦茶1リットル+塩3g+砂糖40g
飲んでみて美味しく感じたら熱中症の危険がせまっていますので、ゆっくりしっかり飲んで下さいね。
夏バテ対策にはご飯もしっかり食べることが大切です。夏野菜や豚肉を使った冷しゃぶやカレーがおすすめですよ。
それでは、しっかりと熱中症対策、夏バテ対策をして暑い夏を乗り切ってくださいね。
記事作成:管理栄養士 Simo
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