たらの芽を知っていますか?なかなかスーパーで見かけることのない山菜ですが、道の駅で購入できるので食べる機会がありますよね。
山菜の天ぷらは日本料理屋などでは春の定番ですが、ご家庭でも美味しく作ることができますよ。
ここでは、たらの芽とはどんな山菜なのか、食べるときの下ごしらえ、下処理の方法、あく抜き、たらの芽の天ぷらの作り方を紹介します。
あまり馴染みのない山菜だけれど、料理はとっても簡単なので、ぜひ春の味を楽しんでくださいね。
記事作成:管理栄養士 Simo
目次
たらの芽ってどんな山菜?
たらの芽は旬は、4~5月の山菜です。ウコギ科の落葉低木タラノキの新芽をたらの芽と言います。
味の特徴は適度なほろ苦さ、香りも良く、柔らかくてもっちりとした触感があります。「山菜の王様」と呼ばれるほど、山菜の中では人気です。
天然のたらの芽の摘み方は?
・葉が少し開けかけのものを選ぶ!
たらの芽などの山菜は山に自生しているものです。天然のたらの芽をとる場合は、葉が少し開きかけていて、芽の部分が3㎝から5㎝くらいのものを選びましょう。
収穫の際の注意点として、タラの木は芽をすべて摘んでしまうと枯れてしまいます。
なので、摘むのは頂上部のたらの芽のみにして、ほかの部分は残すようにしてくださいね。
スーパーでたらの芽の選び方
スーパーなどに売られているたらの芽を選ぶ場合は、
小さすぎず、大きさが均一で、緑の色がきれいなものを選びましょう。
たらの芽は新芽のため、寒い冬が終わり、温かい春が来ることで芽吹きます。
早く温かい春が来れば旬も早くなり、桜の花が咲くのが地域ごとに違うように新芽が芽吹くのも違います。
お住いの地域によっては食べられる時期が少し早くなったり、遅くなったりしますね。
たらの芽の下ごしらえ、下処理・あく抜きの方法は?
ここからは、たらの芽の下処理とあく抜きの方法をご紹介いたします。
たらの芽の下処理のやり方
・たらの芽は洗わない。
・たらの芽の根元の硬い部分を切り落とす
・根元に切り込みを入れて火の通りを良くする
1、野菜は必ず洗わないといけないと思いますが、たらの芽は洗わず、汚れている場合は手で取り除きます。
香りがなくなってしまうからです。きのこ類もそうですよね。
2、たらの芽のはかま(外側のタケノコの皮のようなところ)を手や爪でむいて取り除きます。
これは取らないと硬いため、口当たりが悪くなるためです
3、たらの芽の穂先を切る
4、たらの芽の根本の切り口が変色していたり、乾いていることが多いので少し切ります
5、根元の茶色のところをむいて取り除きます
これは硬いためです
6、切り口に浅く十字に切り込みを入れます
これは火の通りを均一にするためです
根元が太い場合は十字が良いですが、細い場合は一文字で良いです
たらの芽のあく抜きの方法
たらの芽のあく抜きの方法をご紹介いたします。
<用意するもの>
たらの芽、水、塩、鍋
<あく抜きの方法>
1、たらの芽を下処理する。
2、沸騰した水1Lに塩20gを入れ、たらの芽を入れます。水に対して塩は2%です。
3、沸騰後、下処理したたらの芽を入れ、2~3分ほどゆでる。
4、2~3分ほどゆでたら、すぐに冷水に入れ、さらしておく。
5、たらの芽が冷めたら水気を取る。
たらの芽のあく抜き方法は簡単です。ほうれん草や小松菜を茹でるのと同じ要領ですよ。
しかし、たらの芽を天ぷらにするときは、高温の油で揚げることから、あくが油の中で溶けてしまうため、あく抜きの必要がありません。
天ぷら以外の調理法でたらの芽を食べる際はあく抜きを行いましょう。
たらの芽の天ぷらの作り方は?
意外と簡単!材料は、たらの芽以外は、どのご家庭にあるもの卵、小麦粉、塩、油の4つだけです。
調理時間10分以下と短時間です。
気を付けるのは、たらの芽の下ごしらえ、下処理、天ぷらの衣作り、揚げ油の温度管理だけです。
たらの芽だけでは、おかずにならなくても天ぷらの衣が作ってあれば、他の具材も一緒に揚げて、今晩のごちそうの完成ですよ。
たらの芽の天ぷらの材料は?
<たらの芽の天ぷらの材料(2人分)>
・たらの芽 8本
・塩 適量(味付け用)
・揚げ油(サラダ油) 適量(たらの芽がしっかり浸かる量)
<天ぷらの衣>
・卵 1/3個
・水 卵と同量 温度は10℃程度
・小麦粉 33g
※卵を溶いた後に重量を計測し、同量を入れるとよいです。
忙しい場合は卵Mサイズ1個がおよそ50gのため、卵Mサイズ1個+水50cc+小麦粉1カップを用意してください。
衣は余りますが、たらの芽だけだとおかずが少ないため、たらの芽以外のものを一緒に揚げるのに使えますよ。
もちろん、衣作りが大変な方は市販の天ぷら粉を利用しても良いですよ。
たらの芽の天ぷらの作り方は?
たらの芽の下ごしらえ、下処理をします。前述の通りにしてくださいね。
<天ぷらの衣を作り方>
1.小麦粉をふるう
2. 卵を溶く
3. 10℃程度の水を入れて、軽く混ぜる
4.1の小麦粉を入れ、あまり練らないように軽く混ぜる
<たらの芽の天ぷらの揚げ方>
1.下ごしらえ、下処理をしたたらの芽を天ぷらの衣の中に1つずつ入れます。
2.衣は薄めの方が美味しいため、菜箸でつかみ、ボールのふちに菜箸を当て、余分な天ぷらの衣を落とします。
衣が厚いと油を多く吸収するのでカロリーが高くなるので薄めが良いですよ。
3.揚げ油は180℃の中温に熱します。
180℃に熱すると言われても、お店ではないのでご家庭にはなかなか温度計がないですよね。
菜箸を揚げ油中に入れたときに細かい泡が良く出ている状態で、少量の衣を菜箸から垂らした時に、鍋の底まで沈まず、真ん中あたりで沈み浮き上がってきた時が180℃の目安ですよ。
4.衣をつけたたらの芽を入れます。
一度にたらの芽をたくさん入れると揚げ油の温度が下がるので、1つずつ入れてくださいね。
揚げ時間は1分半程度です。
5.揚げあがったら、キッチンペーパーや揚げ網の上に取り出し、しっかり油を切ります。
6.たらの芽の天ぷらが熱いうちに塩を振ります。
(熱いうちに振らないと塩がくっつかないためです)
いかがですか?とっても美味しいたらの芽の天ぷらが出来上がりますよ。たらの芽だけじゃおかずとしては、寂しいので一緒に玉ねぎ、じゃがいもなど色々揚げて、晩御飯のおかずにしてくださいね。
まとめ
<たらの芽の下ごしらえ・下処理の方法>
1、はかまの部分を取ります。
2、穂先、根元の先を少し、根元の茶色い部分を切ります。
3、根元の切り口を浅く十文字に切れ目を入れて行います。
<たらの芽のあく抜きの方法>
揚げ物以外の調理方法はあく抜きに水に対して2%の塩で茹でる。
<たらの芽の天ぷら>
材料:たらの芽、卵、小麦粉、塩、油
作り方:下ごしらえ・下処理の後に、天ぷらの衣作り、揚げるだけ!
たらの芽ってあまり馴染みがないっていう方も、下処理とあく抜きの方法は簡単です。天ぷらの場合はあく抜きは必要ないので揚げるだけ!ぜひ、春の訪れを味わうためにチャレンジしてはどうでしょうか?
記事作成:管理栄養士 Simo
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