5月5日は子供の日で祝日ですが、男の子のお祝いである端午の節句とも言い、こいのぼりや旗、兜を飾るご家庭も多いですね。
子供の日は子供の好きな食べ物を用意したいけど、子供の日に由来したものを食べさせたい!と悩みます。
ここでは子供の日の食べ物や行事食の由来を紹介し、子供の日のメイン料理を紹介します。
子供の日の献立に悩んでいる方や子供に端午の節句について説明をしたい方は参考にして下さい。
子供の日の食べ物は柏餅とちまきが定番
子供の日は、柏餅とちまきを必ず食べる家庭が多いと思います。家庭によっては柏餅だけ、ちまきだけのところもあります。
柏餅とちまきの由来や地域性を順に紹介していきます。
①柏餅
子供の日に柏餅を食べるのは、主に東京を中心とした東日本です。
柏餅はかしわの葉ではなく、サルトリイバラの葉で作られていました。
東京ではサルトリイバラが自生していないため、かしわの葉で作られるようになりました。
かしわの木は他の木と違い、春に新しい芽が芽吹くまで秋から葉が枯れていっても枝に葉が付いたままです。
さらに冬には葉がなくなる木が多い中、かしわの木は葉が枝についたまま、春の芽吹きまで葉が茂っています。
この様子が子孫繁栄、跡取りが途切れないことを連想させ縁起が良いとされています。
江戸は武家社会のため、跡取りが途切れないのは縁起を担ぐうえで大切なので、江戸を中心に子供の日に柏餅が食べられています。
柏餅は江戸時代からの子供の日の縁起物として食べられる風習として現代まで残っています。
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②ちまき
ちまきというと地域ごとに2つのイメージがあり、自分の知っている物と違うと思う方が出てきます。
1つ目は甘いお菓子としてのちまきで、京都を中心とした西日本で子供の日に食べられます。
上新粉、もち粉、砂糖、水で作って蒸した団子を笹の竹に刺し、笹の葉で細長い三角や三角に包んで蒸したものです。
食べる直前に笹の付いたまま蒸すと柔らかく美味しくいただけます。
笹の香りが餅に移り、砂糖があるため、ほんのり甘く、さらにきな粉や砂糖醤油などをつけて食べます。
2つ目は中華ちまきとも呼ばれ、茶色い竹の皮でもち米、煮豚、筍、椎茸、にんじんなどを三角になるように包んで蒸したものです。
主に東京を中心とした東日本の人はこちらをイメージします。
特に子供の日に食べるというわけではなく、中華料理の1つとして知っている方が多いと思います。
子供の日に食べるのは1つ目の甘い餅だけのちまきです。
柏餅と違い、ちまきが子供の日に食べられるようになったのは江戸時代より前です。
日本独自の風習ではなく、中国の風習が日本に伝えられ、習慣となりました。
中国の故事の1つで紀元前の話になります。
有名で民に慕われた政治家である屈原(くつげん)という人が、陰謀にて失脚してしまい、悲しみのため、5月5日に川に身投げをしてしまいました。
民に慕われていたため、命日の5月5日にお供えがされていました。
そのお供えが屈原に届く前に龍に横取りされて、本人に届いていない事件が発生しました。
このため、龍に盗られないお供えになるように工夫がされ、龍の嫌いな葉っぱで包むようになったことが起源です。
こどもの日(端午の節句)の行事食は?
こどもの日の行事食を用意しようと思うと柏餅とちまきだけでは献立が成り立たなくて困りますね。
柏餅は子孫繁栄、ちまきは龍など邪気を払うの意味があります。
同じようにこどもの成長を願う食べ物を用意するのがおすすめです。
・ブリ
大きさが変わるごとに名前が変わる出世魚の1つです。
子供が無事に出世するように祈願します。
・カツオ
カツオは勝男として勝負の運の強い子になるように祈願します。
・筍(たけのこ)
筍は生える時にまっすぐ育つため、まっすぐ育つように祈願します。
・鯉菓子(こいのぼり菓子)
長崎県では端午の節句では鯉菓子が食べられます。初節句のお祝い返しには必ず鯉菓子が使われています。
和菓子で中には餡子がたっぷりと入っていて、赤と黒の2匹の鯉に菖蒲を添えていることが多いです。
こいのぼりの由来と同じで鯉が滝を上るように勇敢な男の子になるように成長と出世を祈願します。
子供の日のメイン料理おすすめ!
子供の日のメイン料理は、先に紹介したブリ、カツオをメインになるようにすると縁起も担げておすすめです。
ブリと言えば、ブリ大根が定番で、カツオと言えば、カツオのたたきが定番です。
他にもおすすめのメイン料理をご紹介しますね。
・ブリの刺身を入れた刺身の盛り合わせ
・ブリの刺身、カツオの漬けを乗せた海鮮ちらし寿司
ブリの刺身やカツオ、筍(たけのこ)を用意すれば、子供が好きなちらし寿司にアレンジすることも出来ます。手巻き寿司にして、子供の好きな具を追加するとさらに盛り上がります。
ちらし寿司だとメイン料理として物足りないと感じる場合には、ちらし寿司と合う子供の好きな肉料理を追加するのがおすすめです。
・豚カツ
・から揚げ
豚カツは勝つとかけてもいるので縁起が良いです。縁起より子供の好みを優先するのであれば、から揚げもちらし寿司と合うのでお勧めです。
子供の日「端午の節句」とは?
端午の節句は邪気を祓う日とされていました。
邪気を祓うために刀を実際に使うのではなく、刀に形が似ている菖蒲を使ってお祓いしていました。
菖蒲は「しょうぶ」と読み、尚武という漢字の読みと同じです。
尚武の意味は剣道などを嗜む方は知っているかもしれませんが、武道や戦事などを大切にするという意味があります。
このため、江戸時代に武家の跡取りが立派に成長するのを願う日になりました。
まとめ
5月5日は端午の節句で、邪気を祓う日でしたが、江戸時代から武家を中心に男の子が無事に成長するのを願う日としてお祝いされてきました。
東日本では、子孫繁栄をイメージする葉を使った柏餅が食べられます。
西日本では、中国から伝わった故事から邪気を払うちまきが食べられています。
長崎県では、和菓子で鯉の形をした鯉菓子が食べられています。
子供の成長を祈って、柏餅、ちまき以外にもブリ、カツオ、筍などを使って、ちらし寿司にして、子供の好きなから揚げなどを用意してお祝いしてはどうでしょうか?
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