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わらびの栄養・効能は若返り効果あり?食べ過ぎには注意?!

冬の寒さも和らぎ、春が近づいてきましたね。
春は山菜が美味しい季節です。山菜といってもいろいろありますが、
その中でも私が大好きなのは、わらびです。

ほろ苦く、シャキシャキした触感がくせになるわらびですが、その栄養についてはあまり知られていません。

今回は、わらびの栄養や効能・効果、また食べ過ぎるとどうなるのかについてご紹介いたします。

記事作成:管理栄養士・野菜ソムリエ Nonko

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わらびとは?

わらびは全国に自生しているシダ植物の一種です。
シダ植物って理科で習いませんでした?ちょっと懐かしいですよね。
日本各地で、日当たりの良い草原や山地に自生しています。

食用とされるのは葉が開いていない若芽のころ。ただし、生の状態では、毒性があるため、食べるにはアク抜きが必要です。

また、わらびの根っこにはでんぷんが多く含まれており、このでんぷんからわらび餅の原料であるわらび粉が作られるんですよ。

わらびが美味しい季節は、春から夏の初めごろ。
山奥に入らなくてもちょっとした山や野でたくさん採れる、身近な山菜です。
あなたの家の近くにもひょっとしたら、わらびが生えてるかもしれませんね。

 

わらびの栄養は?

わらびには、ずばぬけて多く含まれている栄養成分はありませんが、その中でもビタミンEやβ-カロテン、食物繊維は比較的多く含まれています。

茹でる前の状態では、ほかにも葉酸とビタミンB2、カリウムなどのミネラルも含まれているのですが、アク抜きすることによって、これらの栄養素が半分以上減ってしまうのです。

 

わらびの効能・効果は?

わらびには、女性にはうれしい効能や効果がいっぱいなんですよ。
どんな効果があるのか、含まれる栄養素とともにご紹介させて頂きます。

老化防止・アンチエイジング

わらびに多く含まれているビタミンEには、抗酸化作用があり、老化防止が期待できます。そのため「若返りのビタミン」なんて呼ばれているんです。

また、わらびに含まれているβ-カロテンは「プロビタミンA」とも呼ばれ、ビタミンEと同様に体内の活性酸素を抑える働きがあり、アンチエイジング効果が期待できます。

血行促進

ビタミンEは血行促進の効果もあるので、肩こりや腰痛の緩和、また全身の血の巡りが良くなることから、肌の血色を良くする作用もあります。

生活習慣病予防

ビタミンEは、血液中のLDLコレステロールを減らす効能もあるので、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に効果的です。

ドライアイや夜盲症改善、視力アップ

β-カロテンの一部は体内においてビタミンAに変換されるので、視力アップやドライアイ、夜盲症などを改善する効果も持ち合わせています。

便秘解消

わらびには食物繊維も含まれていますので便秘解消にも効果的です。
わらびに含まれている食物繊維は主に不溶性食物繊維です。

不溶性食物繊維は、水分を含むことで便のかさを増やして、腸の蠕動運動を促し、便秘を解消してくれます。

わらびだけで食べると、お腹が張ることがあるので、食べる場合は、水溶性食物繊維を多く含む海藻類と一緒に摂るとさらに効果的です。

糖尿病予防

また、食物繊維は体内で糖の吸収を抑える働きがあり、血糖値の急な上昇を防ぐので糖尿病の予防にもつながります。

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わらびは食べ過ぎるとどうなる?

女性にうれしい効果満載で、しかも生活習慣病の予防にも効果的だなんて分ったら、たくさん食べたいですよね。

わらびはしっかりとアク抜きして食べれば、ちょっと多いくらいでもそんなに問題はありません。

ですが、生のわらびには有毒な成分が含まれています。きちんとアク抜きしないで食べるのはとても危険なんですよ。

神経痛・脚気・記憶力の低下を引き起こす危険物質「チアミナーゼ」

生のわらびを食べ過ぎると、神経痛のような症状や脚気による歩行運動の失調、、記憶力の低下などを引き起こします。

これは、わらびのアクに含まれるチアミナーゼという酵素が、体内でビタミンB1を破壊してしまうことが原因です。

ビタミンB1を摂取しても、破壊されてしまうい、ビタミンB1が不足してしまう「ビタミンB1欠乏症」になり、体がだるくなって神経痛のような症状や脚気による歩行運動の失調、眼球運動の麻痺、記憶力の低下などを引き起こしてしまうんです。

発がん性物質「プタキロサイド」

わらびのアクには、「プタキロサイド」と呼ばれる発がん性物質も含まれています。摂取してしまうと、その名の通りがんを引き起こす可能性があります。

プタキロサイドを摂取したことで急性中毒が発症した場合、粘膜からの出血、血尿、血液凝固不全などの症状が現れ、重篤な場合は数日で死亡してしまうこともあります。

わらび中毒

その昔、生のわらびを食べてしまった家畜が起立不能(チアミナーゼによるビタミンB1欠乏)になってしまったり、原因不明の出血(プタキロサイドによる)を引き起こしてしまったりすることを「わらび中毒」と呼んでいたそうです。

家畜の場合は、食べる量も多いので中毒を引き起こしてしまうのも無理はないですよね。人間の場合は食べる量も知れていますし、冒頭でもお伝えした通りきちんとアク抜きさえすれば心配ありません。

 

まとめ

美味しいうえに女性に嬉しい効果や生活習慣病予防にもなるなんて、ほんとに優秀ですよね。

アクには有毒な成分も含まれてますがきちんとアク抜きすれば、問題ないですよ。
私はあまり気にせず、毎年食べたいだけ食べています。

旬の時期は栄養も豊富に含まれていますので、春の味覚のわらびをたくさん頂きたいですね。

記事作成:管理栄養士・野菜ソムリエ Nonko

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