スーパーに行ってキャベツを買おうとすると、キャベツの近くにグリーンボールと書かれたポップがあるのを見かけます。
キャベツよりも少し小ぶりなコロンとしたキャベツに似た野菜が陳列されているのを目にしたことはありませんか?
今回は、そんなキャベツのような野菜、グリーンボールとキャベツとの違いについてご説明していきますね。実は、見た目・食感・栄養価が少しだけ違うんですよ!
記事作成:管理栄養士・野菜ソムリエ Nonko
目次
グリーンボールとは?
<種類>
いつもスーパーで見かけるキャベツは、「春玉」「寒玉」という種類ですが、グリーンボールは「丸玉」なんて呼ばれることもあります。
<見た目>
グリーンボールの重さは、小ぶりのボール型で重さは1kg程度です。葉にはツヤがあって、びっしりと内側に巻き込ん内部まで緑色をしているのが特徴です。
<食感>
葉が肉厚だけれど、柔らかいので料理に使いやすいのが嬉しいですね。
組織がしっかりとしているので、炒め物、煮物、サラダなどどんな料理にも使える、
いわば「万能型」なんです。加熱、生食どちらも美味しいなんて便利で使い勝手がよいですね。
<産地と旬>
グリーンボールが一番美味しい時期は5月頃です。
春秋は都市部や近郊のもの、夏の時期は北海道や高原(長野・群馬)のものが主に出回りますが、寒さに弱いため、冬場は出回りません。このように冬場以外は市場に出回っていますが、一番食べごろの旬は5月ごろとなります。
グリーンボールとキャベツの違いは?
・グリーンボールはキャベツに比べて栄養価が高い
・キャベツに比べるとやや小ぶり
・葉がやわらかい
グリーンボールとキャベツの違いはほとんどありません。むしろ、そっくりなんです。
では、グリーンボールはキャベツの一種ということは分かったけど、一般的なキャベツとは何が違うんでしょうか?
それでは、もう少し、詳しくご説明しますね。
先ほど、グリーンボールの栄養でご紹介したように、グリーンボールは一般的に出回っているキャベツに比べると栄養価が高い傾向にあるんですよ。
キャベツよりも多く含まれている栄養素はカリウムとβカロテン
<カリウム>
キャベツ100gに含まれるカリウムが270mgに対してグリーンボールでは310mgです。
カリウムは体にたまった余分な水分や塩分を外に出す働きがあるので、
むくみ防止などに効果的です。
<βカロテン>
βカロテンはキャベツが50㎍に対してグリーンボールは110㎍とキャベツの2倍以上なんです。
ベータカロテンは主に抗酸化作用や免疫を強くする働きがあることで知られている栄養素です。
キャベツに比べるとやや小ぶり
<グリーンボールの重さ>
グリーンボールの重さはキャベツに比べるとやや小ぶりです。
キャベツ1玉が約1.2~1.5kgであるのに対して、グリーンボールは約1kgなので少しだけ軽いです。
<グリーンボールの形>
またキャベツが平たい楕円状のような形に対して、
グリーンボールは真ん丸でコロンとした形をしています。
葉がやわらかい
グリーンボールはキャベツに比べると肉厚でやわらかいという特徴があります。
キャベツは生で食べるとシャキシャキしたような食感なのに対して、グリーンボールは春キャベツのように柔らかい食感です。
このように、キャベツに比べるといくつか違いがあり、見た目でも見分けられるポイントもありますね。
なんといっても栄養価が高いので、積極的に食べたいですね。
グリーンボールの栄養は?
ビタミンC、ベータカロテン、ビタミンK、ビタミンU(キャベジン)、カリウム
グリーンボールの栄養素は、胃酸の過剰分泌を抑え、胃粘膜の保護・修復してくれたり、コラーゲン合成を助け、肌にハリを持たせてくれる効果があります。
グリーンボールの栄養素はキャベツとはさほど変わりませんが、一般的に出回っているキャベツに比べて栄養価が高いです。
ということは、キャベツとグリーンボールが両方売っていれば、グリーンボールを買うべし!なのです。
グリーンボールの食べ方は?おすすめ料理はコレ!
グリーンボールの食べ方はキャベツと同じように料理してくださいね。
とても使い勝手が良く、栄養価も高いなんて優秀ですよね。
そこでグリーンボールを使ったおすすめのお料理をご紹介しますね。
グリーンボールのコールスローサラダ
グリーンボール、玉ねぎ、にんじんをそれぞれみじん切りにし、塩少々を振ってしんなりさせ、水気を切ります。
そこに、レモン汁(酢)、はちみつ(砂糖)、マヨネーズで味付けをすれば出来上がりです。
もちろん、市販のドレッシングでもOKですよ。
定番のコールスローサラダも、グリーンボールを使用すると、ほかの食材とよくなじみます。
色とりどりでたくさんの野菜が食べられるのもうれしいですね。
ロールキャベツ
煮込み料理の定番中の定番といえば、ロールキャベツ。
ロールキャベツもグリーンボールで作っちゃえば栄養たっぷり汁ごと味わえますね。
私は、ロールキャベツはトマトベースのスープにしたり、あっさりとコンソメ仕立てにしたり、クリーム仕立てにしたりしてその時々の気分で楽しんでいます。
グリーンボール de 回鍋肉
いつもの回鍋肉もキャベツでなくグリーンボールで作ってみてください。
油でささっと炒めることでグリーンボールに含まれているベータカロテンの吸収率がアップしますよ。
栄養はたくさん含まれていることも大事ですが、吸収しなければ意味がありません。
栄養もおいしさも余すことなくいただきましょうね。
まとめ
いつもスーパーでキャベツのとなりにあるグリーンボール。
実は、栄養満点の優秀野菜でしたね。
冬には出回らないと聞けば、いまの時期は大チャンス!!
今日はキャベツを使った料理にしようかな?
と考えているあなた!
ちょっと冒険してとなりのグリーンボールを買ってみませんか?
記事作成:管理栄養士・野菜ソムリエ Nonko
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