1年中スーパーに出回っているキャベツ。
野菜ちょっと食べたいなって時でも千切りにしたり、ちぎったり、生でも火を通しても安定して美味しい、しかも安い!主婦の味方です。
私も毎日お世話になってます。キャベツが残り少なくなると、ちょっと焦ります。それくらい、家族みんな大好きなんです。
ところで、そんな優等生野菜のキャベツですが、「芯」ってどうしてますか?
外側の葉は食べているけれど、芯の部分は捨ててしまっている方が大半ですよね。でも、芯って実は縁の下の力持ちならぬ「葉の下の力持ち」なやつなんです。
本当は、キャベツの芯は外葉以上に栄養豊富なのでしっかり食べたい部分なのです。
今回は、
・キャベツの芯の栄養
・芯の包丁で簡単なくりぬき方・鮮度を保つ取り方
・キャベツの芯の美味しいレシピ
についてご紹介しますね。
記事作成:管理栄養士・野菜ソムリエ Nonko
目次
キャベツの芯には栄養ある?
キャベツの芯には、葉っぱよりもカルシウムやカリウム、リン、マグネシウムが多く含まれているんです。
その割合は、なんと葉の部分の2倍!これには、びっくりですよね。
しかも、カルシウムとリンに関しては、芯に一番多く含まれているんですよ。
芯の部分を捨てているなんてとてももったいないですよね。
私は、いつも芯は捨てずにおいしくいただいてます。
あの固い芯の取り方はどうすればいいのか分からないですよね?
私がやっている”くりぬき方”を次でご紹介しますね。
キャベツの芯の取り方・くりぬき方は?
キャベツの芯って慣れないとちょっと取り方が難しいかもしれませんが、やってみるととっても簡単です。
それでは、私が実際に行っているキャベツの芯の取り方をご紹介します。
キャベツの芯の取り方(丸ごと1個)
キャベツの芯の取り方はとても簡単なんです。
1、キャベツの下の部分を上になるように(芯が見える状態)まな板の上に置きます。
2、芯の周りに包丁をズブズブと差し込みます。四角形か三角形になるように差し込んでください。
あれば、ペティナイフとか刃先が小さめの包丁だとやり易いです。普通の包丁でももちろんOKですよ。
3、芯がに抜けるぐらぐらして抜けそうな状態になったところで、引っこ抜いてください。
また、包丁でやりづらい方はキャベツの芯を引き抜く調理器具もあるので便利ですよ!
|
4、引っこ抜いた後は、水で湿らせたキッチンペーパーを詰めると、キャベツが長持ちします。
キッチンペーパーは毎日水で湿らせてくださいね。
キャベツの芯の取り方(1/2のカット)
1/2にカットされたものだともっと簡単です。芯に沿って2本切込みを入れ、切り落とすだけです。
キャベツはたいていのスーパーで、丸ごと1個か1/2~1/4の状態にカットされたものが売ってますよね。
あまり使わないから、いつもカットされたものを買ってたなんて方は、今日から丸ごと1個買ってくださいね。その方が長持ちするので。
カットされたものは、1日経っただけで切り口が変色してしまい、残念な状態になります。(買ってすぐ、使い切る場合は別ですが・・・)
キャベツの芯の食べ方とレシピは?
さてさて、キャベツの芯をくり抜いて、準備が整いましたね。
そのまま刻んだりして調理してもいいのですが、キャベツの芯はそのままだとえぐみがあるので、私は少し下茹でしてから調理してます。
下茹でしておくと、2~3日でしたら冷蔵庫で保存できるので、すぐに調理できない時などに便利です。
キャベツの芯を下茹でする
キャベツの芯を下茹でしてえぐみを取りましょう。
キャベツの芯を適当な大きさにそぎ切りし、沸騰したお湯で3分くらい茹で、ざるにあけ、5分くらい水にさらします。
その後、キッチンペーパーで水気をふき取りましょう。
試しに、そのままちょっと食べてみてください。甘くておいしいんですよ。
さあ、下茹でが完了したので、続いてはレシピをご紹介しますね。
キャベツの芯と根菜のきんぴら
(材料)
・キャベツの芯 1個分
・ごぼうやニンジンなどの根菜類 1本
・A (酒 大さじ2、しょうゆ 大さじ1、砂糖 大さじ1/2)
・ごま油 大さじ1
・赤唐辛子 少々
・煎りごま 小さじ1
(作り方)
1、キャベツの芯とごぼうやニンジンなどの根菜類はマッチ棒くらいの拍子切りにする。Aの調味料を合わせておく。
2、フライパンにごま油を熱し、千切りにした1の根菜類、キャベツの芯を入れて炒め、Aと赤唐辛子を加え、ふたをして弱火で3~4分蒸し煮にする。
3、ふたを取って、強火にし、混ぜながら水分を飛ばす。
4、ゴマをふってできあがり。
キャベツの芯入り春巻き
(材料)
・ 春巻きの皮 10枚
・豚ひき肉 150g
・春雨 40g
・ニンジン 1/2本
・キャベツの芯 1個分
・干しシイタケ(なければキノコ類でOK) 2~3枚
・にら 1/3束
・ショウガ ひとかけ
・A(砂糖・しょうゆ・酒・みりん・ごま油 各大さじ1、オイスターソース・中華だし 各小さじ1、しいたけの戻し汁(もしくは水)40cc)
・片栗粉 小さじ2
(作り方)
1、春雨は戻して食べやすい長さに切る。ニンジン、しいたけ、キャベツの芯は千切り、ニラは5cmくらいの長さに切る。ショウガはみじん切りにする。
2、フライパンに油を熱し、しょうがを炒め、香りが出たら、ひき肉を炒める。肉の色が変わったら、ニンジン、キャベツの芯を加えて炒め、しいたけ、ニラも加えて炒める。
3、春雨とAの調味料をすべて加えて、水分を飛ばしながら炒める。
4、大さじ1の水で溶いた水溶きかたくり粉でとろみを付け、春巻きの皮に包んで、170度の油でカラッと揚げて出来上がり。
キャベツの芯は見た目も食感もたけのこに似ているなあと思って、試しに春巻きの具にしてみたところ、本当にたけのこみたいでびっくり。
私の夫も言われなければ全然気づかなかったそうで、驚いていました。
春巻きだけじゃなく、餃子の具にしても良いですね。
ほかにも、みそ汁に入れるとジャガイモのようにホクホクの食感になって、これもまたおいしかったです。スープに入れると、
汁ごと栄養がいただけるのもうれしいですよね。
是非皆さんもいろいろなレシピに挑戦してみてください。
まとめ
キャベツの芯を今まで捨ててた方は、本当にもったいないと後悔していることでしょう。
こんなに栄養もあって、料理にも使えるなんて、とても優秀ですよね。
それに、生ごみが減らせるのでとってもエコなんですよ。
これからは、春キャベツが美味しい時期ですね。ぜひキャベツの芯までまるごと味わってくださいね!
記事作成:管理栄養士・野菜ソムリエ Nonko
コメントを残す